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アメリカのこどもの抗アレルギー薬【7種類】成分?眠気は?

こちらの記事ではアメリカの薬局で購入できるこどものアレルギーのおくすりを徹底解説していきます。

成分は?眠気は?年齢以上で服薬できる?といった疑問をお持ち方に読んでいただけたらと思います。

当サイトに掲載されている情報については、薬剤師の資格を持った管理者により運営されております。当サイトに記事を掲載するにあたって、不適切な表記がないか、細心の注意を払って確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。あくまで、読者皆様ご自身のご判断にてお読み頂き、ご参考にして頂ければと存じます。また本記事にある商品は全て、著者が積極的に購入を推奨しているわけではありません
免責事項及び健康についての注意事項はこちらをご覧ください

目次

まとめ

小児用の抗アレルギー・花粉症のお薬は現在7種類販売されています。(2024年4月現在)

商品眠気成分
 Children’s Zyrtec眠気あり Cetirizine
2 Children’s Claritin眠くなりにくい Loratadine
3Children’s Allegra眠くなりにくいFexofenadine HCl
4Children’s Benadryl眠気あり Diphenhydramine HCl
5Children’s Flonase眠くなりにくいFluticasone Furoate
6Children’s Xyzal眠気ありLevocetirizine diHCl
7Children’s Dimetapp眠気あり Brompheniramine Maleate
Phenylephrine HCl
小児用のアレルギー薬7種類

(ただし、薬局独自ブランドなどの後発品は他にもあります)

 1. Children’s Zyrtec

商品名Children’s ZYRTEC® Chewable
画像childrens zyrtec
目的一般的なアレルギー症状の緩和(鼻水、くしゃみ、目のかゆみと涙、鼻とのどのかゆみ)
成分Cetirizine HCl 10 mg (1錠あたり)
眠気眠気あり
注意事項・抗ヒスタミン薬、またはその成分に対してアレルギー反応を起こしたことがある方は使用しないでください。
肝臓や腎臓に疾患のある方、精神安定剤や鎮静剤を服用している場合は、使用前に医師または薬剤師に相談を。
対象年齢6歳以上
公式サイト公式HP

Children’s ZYRTEC® Chewableの概要

こちらのお薬は日本でも『セチリジン』として使用されています。

1回服用で24時間効果が持続するのが特徴。

薬剤師ママ

同じシリーズで6歳以上を対象にしたチュアブル剤シロップ剤も展開されています。

2. Children’s Claritin

商品名Children’s Claritin® Chewables 24-Hour
画像claritin
目的くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、涙目、鼻やのどのかゆみの緩和
成分Loratadine 5 mg (1錠あたり)
眠気眠くなりにくい
注意事項・本製品またはその成分に対してアレルギー反応を起こしたことのある方は使用しないでください。
肝臓や腎臓に疾患のある方は、使用前に 医師に相談を。
対象年齢2歳以上
公式サイト公式HP
Children’s Claritin® Chewables の概要

こちらも日本で『ロラタジン』や『クラリチン』として使用されています。

こちらの一番の特徴は眠気が起きにくいこと。さらに1日1回服薬すれば効果が24時間持続するところ。

薬剤師ママ

同じシリーズからシロップ剤6歳以上を対象にした口腔内崩壊錠(水なしで飲めるお薬)も発売されています

3. Children’s Allegra

商品名Children’s Allegra® Allergy 12 Hour Liquid
画像アレグラ
目的アレルギー性の鼻水、涙目、鼻のかゆみなどの緩和
成分Fexofenadine Hydrochloride 30 mg (5 mLあたり)
眠気眠くなりにくい
注意事項本製品またはその成分に対してアレルギー反応を起こしたことのある方は使用しないでください。
腎臓病の方は、使用前に医師にご相談下さい。
アルミニウムやマグネシウムを含む制酸剤・便秘薬と同時に服用しないでください。
フルーツジュースと一緒に服用しないこと。
対象年齢2歳以上
公式サイト公式HP
Children’s Allegra® Allergy 12 Hour Liquidの概要

こちらも『アレグラ』として日本でも使われているお薬です。

1日2回の服薬で、眠くなりにくいのが特徴。

果物のジュース(グレープフルーツ、オレンジ、りんごなど)と一緒に飲むと効果が半分程度に減ってしまいます。飲み合わせに注意が必要なお薬です。

また、一部の制酸剤や便秘薬と相性が悪いので、注意事項をご自分で確認するようにしましょう。

4. Children’s Benadryl

商品名Children’s BENADRYL® Chewables Allergy Relief Tablets
画像ベナドリル
目的花粉症やその他の上気道アレルギーの症状(鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、涙目、のどや鼻のかゆみなど)の緩和
成分Diphenhydramine HCl 12.5 mg(5mLあたり)
眠気眠くなる
注意事項肺気腫や慢性気管支炎などの呼吸器疾患緑内障前立腺肥大による排尿障害、鎮静剤や精神安定剤を服用している場合は、使用前に医師または薬剤師に相談を。
対象年齢6歳以上
公式サイト公式HP
Children’s BENADRYL® Chewables Allergy Relief Tabletsの概要

1日に6回を超えない範囲で4〜6時間ごとに服薬するお薬です。

成分のジフェンヒドラミンは強い眠気を催す可能性があります。

薬剤師ママ

自動車運転や機械を操縦する際には注意しましょう

また、総合感冒薬や外用薬(皮膚に塗るお薬)にも含まれていることが多いので、併用しないように気をつけましょう。

5. Children’s Flonase

商品名Children’s Flonase
画像flonase
目的鼻づまり、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、涙目などのアレルギー症状を緩和
成分Fluticasone Propionate 50mcg(1噴霧あたり)
眠気(点鼻薬では)眠くなりにくい
注意事項HIV感染症治療薬(リトナビルなど)、皮疹(湿疹など)、喘息、炎症、アレルギー反応、眼疾患の治療薬など、グルココルチコイドを含む医薬品、真菌感染症のためのケトコナゾール錠剤を服用している場合は薬剤師または医師に相談を。
対象年齢4歳以上
公式サイト公式HP
Children’s Flonaseの概要

1日1回、各鼻孔に1スプレーずつ使用します。

1年間で2ヶ月以上使用する必要がある場合はかかりつけ医に相談するようにしましょう。

こちらは点鼻薬なので眠気を引き起こすことは少ないようです。同じ成分を含む錠剤もあり、そちらは眠気を引き起こすことが報告されています。

6. Children’s Xyzal

商品名Children’s Xyzal® Allergy 24HR
画像ザイザル
(公式HPより画像をお借りしました)
目的くしゃみ、目のかゆみ、涙目、鼻水、鼻のかゆみ、のどのかゆみなどのアレルギー症状の緩和
成分Levocetirizine dihydrochloride 2.5 mg ( 5 mLあたり)
眠気眠くなる
注意事項腎臓病の方、セチリジンを含む抗ヒスタミン薬に対してアレルギー反応を起こしたことがある方は使用しないでください。排尿障害、鎮静剤、精神安定剤を服薬中の方は医師に相談を。
対象年齢2歳以上
公式サイト公式HP
Children’s Xyzal® Allergy 24HRの概要

日本でも『ザイザル』というお薬として使用されています。

こちらの成分のレボセチリジンは眠気がでやすいので就寝前に服薬することを勧められています。

1回の服薬で24時間効果が持続する特徴をもちます。

7. Children’s Dimetapp

商品名Dimetapp Cold & Allergy
画像DIMETAPP
(公式HPより画像をお借りしました)
目的鼻づまり、鼻水、くしゃみ、鼻やのどのかゆみ、花粉症による目のかゆみ、涙の一時的な緩和。
成分Brompheniramine maleate, 2 mg (抗ヒスタミン薬)
Phenylephrine HCl, 5 mg (鼻腔充血除去剤)
眠気眠くなる
注意事項モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)(うつ病、精神疾患、感情疾患、パーキンソン病の特定の薬)を服用している場合、またはMAOI薬を中止した後2週間以内の場合は、医師に確認を。
対象年齢6歳以上
公式サイト公式HP
Dimetapp Cold & Allergyの概要

抗アレルギー薬に鼻腔充血除去剤を合わせた合剤です。

薬剤師ママ

眠気が強くでる可能性があるので
自動車の運転や機械の運転には注意しましょう

さいごに

本記事ではアメリカの薬局で購入できる抗アレルギー薬7選を解説しました。

成分、眠気の有無、注意すべき項目など違いが多くありましたね。

大人の方がお薬の情報をしっかり読み、お子様に服薬させてあげるようにしましょう。

大人向けの抗アレルギー薬の解説記事はこちら

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この記事を書いた人

日本では薬剤師として勤務。夫の仕事の都合で、2021年に渡米。現在は夫と息子の3人、ニューヨークで暮らす。
日米のお薬事情の違いを解説するブログメディア「くすらぼ」を運営中。そのほかにもNY生活で役立つ情報も同サイトで紹介。薬剤師×ママの目線で情報発信中。

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