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アメリカの子供用タイレノール・全8種類を徹底解説【痛み止め】

「お子さんの発熱時はタイレノールを飲ませてあげてください。」

アメリカの小児科でよく言われるセリフのひとつ。

しかし、いざドラッグストアに行ってタイレノールを買おうと思ったけど、
何やらたくさんの似た種類の薬が並んでいてよくわからないという方も多いのでは。

こちらの記事では子供用タイレノールの全8種類を薬剤師ママが徹底解説していきます。

本記事にある商品は全て、著者が積極的に購入を推奨しているわけではありません
免責事項及び健康についての注意事項はこちらをご覧ください

目次

全8種類のまとめ

2023年8月現在では、小児用のタイレノールは8種類あります。

商品対象年齢成分
Infants’ TYLENOL® Suspension乳幼児アセトアミノフェン
Children’s TYLENOL® Suspension2〜11歳アセトアミノフェン
Children’s TYLENOL® Chewables2〜11歳アセトアミノフェン
Children’s TYLENOL® 
Dissolve Powder Packs
6〜11歳アセトアミノフェン
TYLENOL® Family Suspension2歳以上アセトアミノフェン
Children’s TYLENOL® Cold + Cough
+ Sore Throat Liquid Medicine
4〜11歳アセトアミノフェン  
デキストロメトルファン臭化水素酸塩
Children’s TYLENOL® Cold + Cough
+ Runny Nose Liquid Medicine
6〜11歳アセトアミノフェン
クロルフェニラミンマレイン
デキストロメトルファン臭化水素酸塩
Children’s TYLENOL® 
Cold + Flu Liquid Medicine
6〜11歳アセトアミノフェン
クロルフェニラミンマレイン
デキストロメトルファン臭化水素酸塩
フェニレフリン塩酸塩
タイレノールの全8種類
薬剤師ママ

それでは全てのタイレノールの特徴を見ていきましょう。

1.Infants’ TYLENOL® Suspension

商品名Infants’ TYLENOL® Suspension
画像タイレノール
目的解熱鎮痛
成分アセトアミノフェン 160 mg(5 mL中)
さくらんぼ、ぶどう、Dye-Free のさくらんぼ
剤型シロップ剤
対象年齢乳幼児(2歳以下に使用する際はかかりつけの小児科医に確認してください)
公式サイトさくらんぼ、ぶどうDye-Free のさくらんぼ

こちらの商品は乳幼児用に用量を正確に測れるように、シリンジが付属されています。

2歳以下のお子さんの場合、体重や容態によって用量が異なります。

かかりつけの小児科医に用量を聞いてお薬を飲ませてあげるようにしましょう。

また、こちらのシリーズには着色料不使用のお薬も販売されています。ラベルの【Dye-free】が目印です。

2.Children’s TYLENOL® Suspension

商品名Children’s TYLENOL® Suspension
画像タイレノール
目的解熱鎮痛
成分アセトアミノフェン160 mg (5 mL中)
さくらんぼ、ぶどう、もも、バブルガム、Dye-Free のさくらんぼ
剤型シロップ剤
対象年齢2〜11歳
公式サイトさくらんぼ、ぶどう、もも、バブルガムDye-freeのさくらんぼ

こちらは2〜11歳のお子さんを対象に設計されたお薬です。

成分や量は【1.Infants’ TYLENOL® Suspension】と同じ。
付属の計量器具がシリンジではなく計量カップである点が違います。

シロップ剤は錠剤などと比べて
飲み物やアイスなどに混ぜやすいというメリットがあります。

年齢や体重によって用量が変わりますので、お子さんの情報で確認してみてくださいね。

こちらのシリーズにも着色料不使用のお薬も販売されています。
ラベルの【Dye-free】が目印です。

3.Children’s TYLENOL® Chewables

商品名Children’s TYLENOL® Chewables
画像
(公式HPより画像をおかりしました)
目的解熱鎮痛
成分アセトアミノフェン160 mg (1錠中)
ぶどう、バブルガム
剤型チュアブル錠
対象年齢2〜11歳
公式サイトウェブサイト

こちらも2〜11歳のお子さんを対象に設計されたお薬です。

チュアブル錠とは日本ではOD錠(口腔内崩壊錠)と言います。
お口の中の唾液でほろほろと崩れるようなお薬です。

ラムネのような感覚で飲めますし、持ち運びにも便利です。
シロップ剤と比べてどちらが好きかお子さんに聞いてみてもいいですね。

なお、錠剤の真ん中に割線が入っているので、用量調節も簡単です。

こちらも体重と年齢によって用量が変わります。
確認して服薬させてあげてくださいね。

4.Children’s TYLENOL® Dissolve Powder Packs

商品名Children’s TYLENOL® Dissolve Powder Packs
画像
(公式HPより画像をおかりしました)
目的解熱鎮痛
成分アセトアミノフェン160 mg (1包装中)
ワイルドベリー
剤型ドライシロップ(粉薬)
対象年齢6〜11歳
公式サイトウェブサイト

6歳以上のお子さんに使えるこちらのドライシロップ。

飲み方は「パックを破り、子供の舌にパウダーをかけてください。」とのこと。
個包装になっているので持ち運びにも便利です。

錠剤の飲み込みやシロップ剤の甘さが苦手という方にも良いですね。

5.TYLENOL® Family Suspension

商品名TYLENOL® Family Suspension
画像
(公式HPより画像をおかりしました)
目的解熱鎮痛
成分アセトアミノフェン160 mg (5 mL中)
Dye-Free のさくらんぼ
剤型シロップ剤
対象年齢2歳以上(大人も使用可能)
公式サイトウェブサイト

【2.Children’s TYLENOL® Suspension】と同じ組成。
大容量のボトルになっています。

2歳以上で大人の方まで家族みんなで使用可能。

計量カップが内蔵されているので、体重や年齢に合わせて調整してくださいね。

なお、大人の方で他の咳止めなどが入っていない
アセトアミノフェンのみのシロップ剤をお探しという方
は本薬剤が唯一の単剤になります。

6.Children’s TYLENOL® Cold + Cough + Sore Throat Liquid Medicine

商品名Children’s TYLENOL® Cold + Cough + Sore Throat Liquid Medicine
画像タイレノール
目的解熱鎮痛、咳止め
成分アセトアミノフェン  160 mg
デキストロメトルファン臭化水素酸塩 5 mg
バブルガム
剤型シロップ剤
対象年齢4〜11歳
公式サイトウェブサイト

こちらはアセトアミノフェン(解熱鎮痛作用)に
咳止め目的でデキストロメトルファン臭化水素酸塩というお薬を加えた合剤です。

ちなみにデキストロメトルファンは
日本の風邪薬にも含まれていることが多い有名なお薬です。

ただし、眠気を催すことがあるので、その点は注意が必要です。

7.Children’s TYLENOL® Cold + Cough + Runny Nose Liquid Medicine

商品名Children’s TYLENOL® Cold + Cough + Runny Nose Liquid Medicine
画像
目的解熱鎮痛、抗ヒスタミン、咳止め
成分アセトアミノフェン 160 mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩 1 mg
デキストロメトルファン臭化水素酸塩 5 mg
ぶどう
剤型シロップ剤
対象年齢6〜11歳
公式サイトウェブサイト

こちらは【6】にクロルフェニラミンマレイン酸塩という
抗ヒスタミン作用のあるお薬を加えたものです。

日本も使われており、多くの市販の風邪薬にも含まれています。

ただし、こちらも眠気を催すことがあるので注意しましょう。

8.Children’s TYLENOL® Cold + Flu Liquid Medicine

商品名Children’s TYLENOL® Cold + Flu Liquid Medicine
画像タイレノール
(公式HPより画像をおかりしました)
目的解熱鎮痛、抗ヒスタミン作用、咳止め、鼻腔充血除去
成分アセトアミノフェン 160 mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩 1 mg
デキストロメトルファン臭化水素酸塩 5 mg
フェニレフリン塩酸塩 2.5 mg
(5 mL中)
ぶどう、バブルガム
剤型シロップ剤
対象年齢6〜11歳
公式サイトウェブサイト

こちらはインフルエンザや風邪の際の症状として、

【軽い痛み、頭痛、のどの痛み、咳、鼻づまり、くしゃみ・鼻水、発熱】

を一時的に和らげることを目的に、複数のお薬をが配合されています。

こちらも眠気を催すことがあるので、その点は注意が必要です。

さいごに

本記事ではアメリカで販売している小児用のタイレノール全8種類を解説しました。

合剤も多く販売されているので、お子さんの症状に合わせて検討してみるとよいですね。

お薬を選ぶ際に少しでもお役にたてると嬉しいです。

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この記事を書いた人

日本では薬剤師として勤務。夫の仕事の都合で、2021年に渡米。現在は夫と息子の3人、ニューヨークで暮らす。
日米のお薬事情の違いを解説するブログメディア「くすらぼ」を運営中。そのほかにもNY生活で役立つ情報も同サイトで紹介。薬剤師×ママの目線で情報発信中。

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