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アメリカの薬局でイソジン(うがい薬)って買えるの?

風邪が流行る季節。アメリカでうがい薬を購入したいと考える方も増えてきますよね。

本記事ではアメリカのうがい薬について薬剤師ママが徹底解説。

日本で売られているイソジンとの違いも詳しく説明します。

著者は本記事に記載の商品の購入を積極的に推奨しているわけではありません
免責事項及び健康についての注意事項はこちらをご覧ください

目次

ずばり1種類

アメリカで手に入る医薬品のうがい薬は現在は1種類だけでした。(2023年9月現在)

商品名Betadine Antiseptic Medicated Gargle
画像BETADINE
(公式HPより画像をお借りしました)
成分 Povidone-Iodine 0.5%
目的殺菌、のどの痛みの緩和
ミント味
URL公式ウェブサイト

同じメーカーから日本のイソジンと同じ外傷消毒用薬も販売しています。

外傷消毒用薬は咳嗽用(うがい薬)とは異なるので混合しないように気をつけましょう。

ポビドンヨードを含むうがい薬の注意点

<使うことができない人>
ヨウ素に対し過敏症の既往歴のある方
甲状腺機能に異常のある方

また、Betadine の推奨年齢は【12歳以上】と規定されています。

2歳以下には使用しないようにと記載あり。(医師から使用を勧められた場合を除く)

日本のうがい薬との違い

こちらと成分が同じ日本のお薬は以下の通り。

・医療用医薬品の『イソジンガーグル液7%』
・市販薬の『イソジンうがい薬』

それでは両者の違いを見ていきましょう。

アメリカ
(商品名:Betadine Antiseptic Medicated Gargle)
日本
(商品名:イソジンガーグル)
成分ポビドンヨード 0.5%ポビドンヨード 7% 
希釈そのまま使用15〜20倍希釈
(希釈後濃度:0.5 〜 0.4%)

日本で使用されるうがい薬はポビドンヨード7%を15〜20倍に薄めて使用します。

一方で、Betadine はすでに薄まっている溶液として販売されています。

結果、両製品の成分濃度はほぼ同じになります

【のどの痛み】アメリカのうがい事情

アメリカでは感冒時のうがい薬の使用があまり浸透していません

のどが痛いときの対応

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)の公式ウェブサイトより引用。のどが痛いときには以下のような対応をとりましょうと記載されています。


氷片、アイスキャンディー、トローチなどを吸う(トローチは2歳未満の子どもには与えないこと)。
清潔な加湿器や冷却ミスト気化器を使用する。
塩水でうがいをする。
温かい飲み物や水分をたくさん摂る。
少なくとも1歳以上の成人および小児には、咳を和らげるために蜂蜜を使用する。
気分の回復に役立つ市販薬について、医師または薬剤師に尋ねる。

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)の公式ウェブサイトより引用

【風邪予防】うがい薬使用の賛否

風邪予防において手洗いやうがい自体はとても重要な役割を持ちます
(日本語の分かりやすい記事はこちら)

日本ではその際にうがい薬を使うこともあります。しかし、風邪予防においてうがい薬の使用に関しては賛否が唱えられています。各々で判断し使用するようにしましょう。

さいごに

現在、アメリカで販売されている医療用のうがい薬は1種類だけでした。

のどの痛みや不快感を抑えるお薬は他にも販売されています。

薬剤師ママ

順次記事をアップしていく予定ですのでお楽しみに!

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この記事を書いた人

日本では薬剤師として勤務。夫の仕事の都合で、2021年に渡米。現在は夫と息子の3人、ニューヨークで暮らす。
日米のお薬事情の違いを解説するブログメディア「くすらぼ」を運営中。そのほかにもNY生活で役立つ情報も同サイトで紹介。薬剤師×ママの目線で情報発信中。

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