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【完全版】アメリカの花粉症・アレルギー薬のまとめ【眠くなる?】

アメリカでも花粉症・アレルギーの薬を買えるのか
気になる方も多いのではないでしょうか。

当記事では日本で薬剤師をしていた薬剤師ママが
アメリカの花粉症やアレルギーの薬について詳しく解説します。

↓こんな疑問をお持ちの方に向けて書いています。

  • アメリカで売られているアレルギーのお薬にはどんな種類があるの?
  • 日本で売られているお薬と違う
  • 眠くなるの?ならないの?

当サイトに掲載されている情報については、薬剤師の資格を持った管理者により運営されております。当サイトに記事を掲載するにあたって、不適切な表記がないか、細心の注意を払って確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。あくまで、読者皆様ご自身のご判断にてお読み頂き、ご参考にして頂ければと存じます。
免責事項及び健康についての注意事項はこちらをご覧ください。

目次

3つのタイプ

アメリカの市販薬として売られているアレルギーのお薬には大きく分けて3つのタイプ(剤型)があります。

① 内服薬 (錠剤やカプセルなど口から服用する薬)

② 点眼薬 (目薬のこと)

③ 点鼻薬 (鼻の中に直接噴霧する薬)

薬剤師ママ

それぞれグループごとに解説していきますね!

① 内服薬

アレルギー症状の引き金であるヒスタミンという化学物質を抑える働きのある
お薬のことを抗ヒスタミン薬と言います

アメリカの薬局で売られている抗ヒスタミン薬の内服薬は2種類のグループに分けられます。

第一世代抗ヒスタミン薬

第二世代抗ヒスタミン薬

第一世代抗ヒスタミン薬(アレルギーの薬)

抗ヒスタミン薬の中でも初期の頃に開発された薬。
副作用眠気・口渇・閉尿など)が強くでやすいお薬です。

高齢者の方、緑内障や前立腺肥大症をお持ちの方には使うことができないお薬が多いです。

眠気が強く出やすいお薬は、その副作用を逆手にとって睡眠導入薬として使われることもあります。

成分名日本で売られている商品名アメリカで売られている商品名眠気
DIPHENHYDRAMINE
(ジフェンヒドラミン)
レスタミンコーワ Benadryl
Unisom(睡眠導入目的)
あり
CHLORPHENIRAMINE
(クロルフェニラミン)
・ポララミン 
フスコデ配合錠
・ChlorTrimeton
Diabetic Tussin
あり
PHENIRAMINE
(フェニラミン)
なしTheraflu Cold&Sore Throatあり
第一世代の抗ヒスタミン薬のまとめ

(※ 第一世代グループ内では眠気が最も少ないと言われている)

第二世代抗ヒスタミン薬(アレルギーの薬)

第一世代と比べると眠気や口渇といった副作用が少ないのが特徴です。
現在、日本でアレルギーを抑えることを目的にこちらのグループの薬を処方することが多いです。

成分名日本で売られている商品名アメリカで売られている商品名眠気
LORATADINE
(ロラタジン)
・ロラタジン
クラリチン
Loratadine
Claritin
なし
FEXOFENADINE
(フェキソフェナジン)
アレグラ
Fexofenadine
Allegra
なし
CETIRIZINE
(セチリジン)
ジルテックCetirizine
Zyrtec
少し有り
第二世代の抗ヒスタミン薬のまとめ
薬剤師ママ

日本で使っていたお薬はありましたか?

② 点眼薬

アレルギーを抑える働きをもつ抗ヒスタミン薬が含まれた目薬です

成分名日本で売られている商品名アメリカで売られている商品名
KETOTIFEN 
(ケトチフェン)
・【医】ザジテン
・ジキナAL
・アイリスAGガード
・Ketotifen Ophthalmic
Zaditor
Alaway
Zyrtec Itchy Eye Drops
PHENIRAMINE
(フェニラミン)
なしNaphcon-A
・Opcon-A
・Visine-A
Olopatadine
(オロパタジン)
・【医】パタノールPataday
アレルギーを抑える働きのある点眼薬のまとめ

(【医】:医療用医薬品の略。病院で処方されるお薬のこと。)

アレルギーの目薬は複数のお薬が合わさった(合剤)の目薬も多いです。

また、日本では病院の処方箋が必要だったパタノールと同じ成分の目薬も、
アメリカでは薬局で処方箋なしに購入することができます。

③ 点鼻薬

ヒスタミンをはじめとするアレルギー症状を引き起こすいろいろな化学伝達物質の放出をおさえる作用があります

成分名日本で売られている商品名アメリカで売られている商品名
CROMOLYN
(クロモグリク酸)
・【医】インタール
・アスゲンAG
・Cromolyn Nasal
・Nasalcrom
アレルギーを抑える働きのある点眼薬のまとめ

(【医】:医療用医薬品の略。病院で処方されるお薬のこと。)

こちらの項目では抗アレルギー作用のある点鼻薬をご紹介しました。

この他にも、風邪の際の鼻詰まりや鼻水が止まらない時などに
使える点鼻薬はまた他にもありまります。
別の記事でご紹介しますね。

最後に

当記事ではアメリカの薬局で購入することができる
花粉症やアレルギーのお薬について解説しました。

抗アレルギー薬を含んでいるものは3種類のお薬のタイプがありましたね。

アレルギーの薬を選ぶ際に、参考にしていただければ幸いです。

<注意>

本記事は健康な成人向けの情報です。

持病をお持ちの方や現在病院から処方されたお薬を飲んでいる方は、必ずかかりつけ医師に相談をして服用するようにしましょう。

また、市販薬を服用しても症状が改善されない場合は、かかりつけ医に相談するようにしましょう。

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この記事を書いた人

日本では薬剤師として勤務。夫の仕事の都合で、2021年に渡米。現在は夫と息子の3人、ニューヨークで暮らす。
日米のお薬事情の違いを解説するブログメディア「くすらぼ」を運営中。そのほかにもNY生活で役立つ情報も同サイトで紹介。薬剤師×ママの目線で情報発信中。

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