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アメリカのアスピリンのお薬【全3種類の違いを解説】

・アメリカにアスピリンを含む薬はどのようなものがあるの?
・日本のアスピリンを含むお薬とどう違うの?

本記事はこのような疑問をお持ちの方に向けて書いています。

アメリカのアスピリンを含むお薬についてその成分や用法用量について
薬剤師ママが詳しく解説していきます。

当サイトに掲載されている情報については、薬剤師の資格を持った管理者により運営されております。当サイトに記事を掲載するにあたって、不適切な表記がないか、細心の注意を払って確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。あくまで、読者皆様ご自身のご判断にてお読み頂き、ご参考にして頂ければと存じます。
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目次

日本のバファリンAとの違い

日本で手軽に買えるバファリンA。その有効成分はアスピリンです。

日本とアメリカでの、成分量や飲み方などの違いを解説した記事はこちらにあります。

アメリカのアスピリン製剤

アスピリンが含まれた市販薬はアメリカにも販売されています。

アメリカの場合は成分量(アスピリンの量)が異なる3種類の製品が販売されており
成分量により服薬する目的が異なってきます。

なお、剤型(お薬のタイプ)の違いや他のお薬との合剤も含めれば他にも多くの製品はあります。
当記事では成分量の違いに絞り代表的な3つのお薬を解説します。

薬剤師ママ

それでは、低容量のものから解説していきますね。

Bayer® Safety Coated 81 mg (Regimen) Aspirin

まとめ

商品名Bayer® Safety Coated 81 mg (Regimen) Aspirin
画像Aspirin
有効成分アスピリン
有効成分の含有量(1錠あたり)81 mg
用法用量大人と12歳以上の子供:4時間おきに4〜8錠を服用する。
医師の指示がない限り、24時間で48錠を超えないこと。
12歳以下の子供:医師に相談してください。
使用軽度の痛みの一時的な緩和のため、または医師が推奨する場合に使用します。
注意・アスピリンはすべての人に適しているわけではないので、アスピリン療法を始める前に、必ず医師に相談してください。
・本製品は遅効性であるため、頭痛など即効性のある症状を緩和するものではありません
警告【ライ症候群】
水疱瘡やインフルエンザに似た症状がある、または回復しつつある小児および10代は、本製品を使用しないでください。
【アレルギー警告】
アスピリンは、以下のような重篤なアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
じんましん – 顔の腫れ – 喘息(喘鳴) – ショック
【胃の出血の警告】
本製品はNSAIDを含んでおり、重篤な胃の出血を引き起こす可能性があります。
以下の場合、その可能性が高くなります。
・60歳以上の方
・胃潰瘍や出血の問題を起こしたことがある。
・血液をサラサラにする薬(抗凝固剤)またはステロイド剤を服用している場合。
・処方箋または非処方箋のNSAIDsを含む他の薬物を服用している。
・(アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、その他)を含む他の処方薬や非処方薬を服用している。
・本製品を使用している間、毎日3杯以上のアルコール飲料を飲むこと。
・指示された量より多く、または長く服用すること。
Bayer® Safety Coatedの概要

(参照:公式ウェブサイト)

特徴

こちらは1錠あたりアスピリンを81 mg含んでいるお薬です。

使用の欄に書いている通り、
これは低容量用のアスピリンを服薬するように医師から指示を受けた方に向けた製剤です。

薬剤師ママ

低容量アスピリンは血液をサラサラにする【抗凝固作用】をもつため
脳卒中や心筋梗塞の再発予防で医師に処方される場合があります。

なお、この薬剤は胃を保護するために特殊コーティングされています。

このため、効き目は遅く頭痛等の痛み止めには不向きであると記載されています。

GENUINE BAYER® ASPIRIN

まとめ

商品名GENUINE BAYER® ASPIRIN
画像アスピリン
有効成分アスピリン
有効成分の含有量(1錠あたり)325 mg 
用法用量1回の服用ごとにコップ1杯の水を飲むこと。
大人と12歳以上の子供:4時間おきに1〜2錠または6時間おきに3錠を服用する。
(ただし24時間に12錠を超えない範囲に留めること)
12歳未満の子供:医師に相談すること
使用・以下に示す小さな痛みを一時的に和らげる
  頭痛 – 筋肉痛 – 歯痛
  月経痛、風邪、関節炎の痛みなど
・一時的な解熱
警告【ライ症候群】
水疱瘡やインフルエンザに似た症状のある、または回復しつつある小児および10代の子どもには本製品を使用しないでください。
【胃の出血の警告】
重篤な胃の出血を引き起こす可能性があります。以下の場合、その可能性が高くなります。
・60歳以上の方
・胃潰瘍や出血の問題を起こしたことがある。
・血液をサラサラにする薬(抗凝固剤)またはステロイド剤を服用している場合。
・処方箋または非処方箋のNSAIDsを含む他の薬物を服用している。
・(アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、その他)を含む他の処方薬や非処方薬を服用している。
・本製品を使用している間、毎日3杯以上のアルコール飲料を飲むこと。
・指示された量より多く、または長く服用すること。
GENUINE BAYER® ASPIRINの概要

(参照:公式ウェブサイト)

特徴

こちらは1錠あたりアスピリンを325 mg含んでいます。

痛み止めや解熱を目的として使用することができます。

また、医師の指示のもとで、心臓発作や血栓関連(虚血性脳卒中)の再発のリスクを軽減するために服薬することもできます。

Extra Strength BAYER Aspirin® Caplets

まとめ

商品名Extra Strength BAYER Aspirin® Caplets
画像Extra strength
有効成分アスピリン
有効成分の含有量(1錠あたり)500 mg 
用法用量・1回の服用ごとにコップ1杯の水を飲むこと。
・大人と12歳以上の子供:4〜6時間おきに1~2錠を服用する。
(ただし24時間で8錠を超えない範囲に留めること。)
・12歳未満の子供:医師に相談してください。
使用・以下の小さな痛みを一時的に和らげます。
頭痛 – 筋肉痛 – 歯痛
月経痛、風邪、関節炎の痛みなど
・一時的な解熱
警告【ライ症候群】
水痘やインフルエンザの症状がある、または回復しつつある小児および10代は、本製品を使用しないでください。
【アレルギー警告】
アスピリンは、以下のような重篤なアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
じんましん – 顔の腫れ – 喘息(喘鳴) – ショック
【胃の出血の警告】
本製品はNSAIDを含んでいます。重篤な胃の出血を引き起こす可能性があります。以下の場合、その可能性が高くなります。
・60歳以上の方
・胃潰瘍や出血の問題を起こしたことがある。
・血液をサラサラにする薬(抗凝固剤)またはステロイド剤を服用している場合。
・処方箋または非処方箋のNSAIDsを含む他の薬物を服用している。
・(アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、その他)を含む他の処方薬や非処方薬を服用している。
・本製品を使用している間、毎日3杯以上のアルコール飲料を飲むこと。
・指示された量より多く、または長く服用すること。
Extra Strength BAYER Aspirin® Capletsの概要

(参照:公式ウェブサイト)

特徴

こちらは1錠あたりアスピリンを500 mg含んでいます。

痛み止めや解熱を目的として使用することができます。

他の製品より錠剤の大きさが大きいですが、飲み込みやすいようにコーティング処理が施されています。

さいごに

当記事ではアメリカで購入することができるアスピリンを含むお薬を3種類解説しました。

含まれている成分量によって、使い方や飲む量が変わってきます。

持病をお持ちの方や通院されている方は
必ずかかりつけの医師に確認をしてから服薬するようにしましょう。
また、アスピリンは妊娠中(特に後期)の方小児にはに注意が必要です。
【警告】の欄をしっかりお読みになってください。
みなさまでお薬の情報をしっかりと把握し、お薬の利点と欠点を理解してから服薬しましょうね。

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この記事を書いた人

日本では薬剤師として勤務。夫の仕事の都合で、2021年に渡米。現在は夫と息子の3人、ニューヨークで暮らす。
日米のお薬事情の違いを解説するブログメディア「くすらぼ」を運営中。そのほかにもNY生活で役立つ情報も同サイトで紹介。薬剤師×ママの目線で情報発信中。

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